2009年06月05日
marche funebre

いきなりですが
ミケランジェリ(1920-1995イタリア)ってピアニストの
ショパンのピアノソナタ第2番第3楽章「葬送行進曲」ってやつ
がカッコいい。
ドビュッシーももちろんいいんだけど
ワタシはこの人のショパンやらラヴェルも大好きです。
この人の演奏ってテンポが極端に遅いので有名で
ラフマニノフが同じ第3楽章弾くと6分で終わるんだけど
ミケランジェリだと9分だから
どんだけ遅いか分かる。
じゃ一体全体何がカッコいいのか?ということについてなんだが…。
この第3楽章の演奏を、初めて聴いたときにまず浮かんだ情景が、「画家がキャンバスに彩をつけている」というものだった。音楽家が音を奏でている姿勢というよりも、漸く深い沈思の内より覚醒し、無地のキャンバスに向かい、その構想を、その想いを筆に託している人間の姿勢。そういう情景が思い浮かんだ。他の演奏家の同じ曲を幾度聴いても、これほど新鮮な体験は無い。今ここで音楽が、絵画が創造されているという瞬間に立ち会っているような感覚。そういう原初的感覚に立ち還らせてくれる点がカッコいい。
これってギター編曲あるんだろうか?
(あまり動画サイト載せるの好まないんだが…
http://www.youtube.com/watch?v=Hgw_RD_1_5I )
Posted by さのしゅうさく at 11:40│Comments(0)
│yak